必殺2007

3人目の仕事人は源太ではなくお菊だったという罠。いや殺してないけど。やー和久井さんかっこよかったー!源太は、うん、頑張ってたね・・・!おばさんはもうそれだけでもいい。いいんだ・・・。つかこれは大倉さんがどうこうというより脚本上仕方無いと考えるのが妥当か。新しい設定諸々の紹介に尺を取られてしまったせいで、源太が仕事人になる経緯がどうにも軽すぎるというか説得力に欠けるというか。歴代作品についてさほど明るくないのであくまでイメージですが、仕事人ってもっとどうしようもない業を背負ってる人が成り得うるものかと思っていたので「え、仕事人てそんなんでなれちゃうんすか」という感じ。それなら序盤に出てきた星野真理さん扮する娘さんもなれるんじゃないの、つか星野さんのが説得力あるような気さえ(これは完全に芝居の力量の差からくるものと思われ)。何より必殺なのに殺し方がかっちょいくないというのが自分にとっては致命的です。からくり人形がカタカタ歩いてきてホシが何じゃこりゃと思ってるところに影からスーッと出てくるとこらへんまではイカしてたんだけどなー、蛇の投げ方刺さり方ねじり方(寧ろねじるのかよ!とわろた)がスマートでない。時代劇のカタルシスは敵をやっつける時にいかに見ててスカッとするかという点が最重要項目であり、そこで「あれ?」と思ってしまうのは非常に惜しいというかなんというかうーん惜しい。そこんとこいくと松兄の華麗なことよ。あのキャラクター付けなら、屏風ごと廊下を平行移動したって違和感ないわ。おヒガシ様に至ってはもうズルい。つか1回殺しといてそれから着替えさせて刀刺し直してってずいぶん芸コマだね渡辺様・・・。そして何と言っても主水様です。かっこいいぃぃぃ!あんなにコンパクトな見せ場であの重みよ。これが歴史か。すごいよマコトさん*1!ただまあ殺しの瞬間、脳内に流れたのがはぐれのテーマっていう自分orz。あとサクタロウ君もよかったなあ。源太の薫に対する想いの強さ大きさがいまいち伝わらない中で、あの「おっとう!」であれだけ心を掴むというのはすごいなあ。おとうちゃんにするには若すぎるだろうとかどうでもよくなったもんよ。歯並びもすばらしいですね!
このSPの評判如何でシリーズ化されるのだとしたら、次からは仕事人同士の絡みや因縁なんかがもっと描かれるといいなーと思います。せっかく「あの」事務所から3世代選抜が集まってるんだから、ばらけてばっかなのは勿体無い。つか単純にあの3人が横一列で闇の中を練り歩く画が見たいだけなんですけどね!完全に自分の好みのハナシですが、マイベスト時代劇が「3匹が斬る!」でして、あの決して仲良しではないけど目的に対しては一丸となり向かってゆく男たち(とそれをサポートする男前な女性キャラ*2)の様子が好きだったので、ちょっとでもそういう描写があればいいなーとか。仕事人という性質上難しいとは思いますが。水川さんもすごくハマり役だったので、もっと絡んできてほしい。あとは源太さんの髪をもうちょい江戸にそぐう感じにしていただいてですね(これが最重要かもしれん)なんしかお仕事的にはスバラシイ成長の場であったろうと思うので、次があればまた是非!と思ってしまうオヤゴコロ(?)でござるよおろろ。

*1:そういやジャガーさん実写映画化って本気か

*2:長山洋子