フジファブリック"夏ツアー〜KANAZAWA DAISUKE AID"@なんばHatch

結局観てきました。客層ちょっと広がってきたかな?以前ほど場内若い女の子しかいねえ!て感じじゃなかった気がする。開演前に野音DVDのチラシ見てたら新曲タイトル「ロマネ」て笑。ディスティニーですかこれも。以下ネタバレ。


4人になってから初めて見るライブ。ギター君の前髪が短くなっており遠目だとホリエールだかハリガネ大上だか分からない。しかも珍しくTシャツ以外のお召し物(紺シャツでした)+グラサンという姿だった為おまえ誰だよと。金澤氏はこのツアーと夏フェスの後に顎関節症の手術をするので顔が変わる前*1の金澤君はこれが最後だよ!とのこと。
個人的にバンド内で一番気になっていたドラム君が脱退してしまったその穴をどう埋めてくれるかと期待半分不安半分で行ったのですが、うーん。確かに低音がもうちょっとガッとくるとよりいいなぁとか思ってはいたけど、今サポートで入ってる城戸氏のはちょっとダイナミックすぎた・・・。志村氏の書くスネた曲世界とあのせせっこましいけど軽妙なドラムと底辺きちんと支えるベース、の上で踊る鍵盤と攻めるギターリフ、ていう危ういバランスが凄く魅力的だったので、ドラムがいきなりそんな大味になってしまうとちょっとつまらんというか寂しいというか。1曲目「Sunny Morning」*2でうっわドラム変わるてやっぱ相当変わるなーとショックを受け序盤はそればっかが気になって、TAIFU別の曲みたいだよ・・・とか「打上げ花火」の後半のアレンジそこはバスドラそんなにいらない!とか、とにかくあの軽妙なドラムが恋しくて、好きな曲やってても首をかしげてばかりいました。中盤サボテンレコード辺りでようやく少し気にならなくなってきたかな?「地平線を越えて」で総君*3がおもむろにダブルネックギターを持ち出して一人吹くわたし。当方ダブルネックといえば桜井のヒデピーなもんでね・・・。「Birthday」のイントロ前に小沢の「ラブリー」を挟むフェイクとか面白かった。新曲ではドラムも違和感なくてちょっと安心。これなら次の音源も楽しみにしてられるかも、と。やたら8bitコナミ調なキーボードと相変わらず頭おかしい転調でかっこよかった。もう1つ金澤作の新曲はえらいキャッチーだったけど素直によかったなぁ。ダンス2000→銀河で終わるってこのコンボ堪らんね!銀河のイントロで叫ぶ志村がエモくて好きだ!とそれなりに楽しい気分で本編見終えたらアンコール、虹の間奏でギターとベースとキーボードの音だけになったときにやっぱりまたぐわっと寂しくなってあーあーーとなってしまいました。くそー。次の陽炎もやっぱりいい曲で、このバンドの曲ってこんなに煽情的だっただろうかと不思議に思うくらいせつなくなった。Wアンコで線香花火まで聴けておなかいっぱい。
前のライブ時は、フジファブはメンバーそれぞれすごく個性的で魅力的なプレイヤーなんだけどちょっと5人共余裕がないというか、これで曲の中で楽しむ実力なりゆとりみたいのが上手い具合に出てきたらこれからもっとおもしろくなるよなー、とか思いながら見ていて、なんつうか自分が今リアルタイムで見聞きしてる音楽の中では個人のプレイとバンド全体のアンサンブル両方を楽しめる稀有なバンドだったのです。それを改めて実感してしまって。今のドラムさんは曲の中で遊ぶ余力みたいのはあるんだけど悲しいかなその遊ぶポイント及び遊び方(オカズの入れ方とか)が私の好みととことんズレており、あーそこはそれじゃない、とか、要は思いの外自分は足立ドラムが好きだったってことらしいです。すんません。でも志村君の作る歌はやっぱり好きだし、新曲もよかったし、新しいドラムの人とこれからもうちょっと固まっていけばまた面白くなるのかもしれない、とまだ希望は抱いている。だからジャパンフェスも期待してるよ。帰り道既発盤セレクトで聴いてたらどれもこれも名盤じゃないか!!と今更噛みしめてしまったのであげときます。FABFOXのジャケかっこいい。うちのPCのスクリーンセーバーはいつまでアラモルトのままなんだろうか(知らん)

アラモルト

アラモルト

フジファブリック

フジファブリック

FAB FOX

FAB FOX

*1:顎関節症の手術をすると骨格が矯正されるため顔の形が変わる、らしいです

*2:他所様のレポ見たら間違ってましたモノノケじゃなかった。修正。

*3:ギター君のようやく名前覚えたと思ったらいきなり下の名前君呼びですか天知さんったら。顔好み。